英語

フィジー人の多くは英語を流暢に話します。イギリスの植民地であった歴史や、フィジーにはフィジアンとインディアンというそれぞれ固有の言語をもった2大民族がいるので、互いの共通語が必要であったためと思われます。公用語なのでオフィシャルの場ではすべて英語が使われます(フィジアンビレッジ除く)。また、学校の授業も英語で実施する事が法律で定められています。

小さい子供や田舎のお年寄りだと、英語を話せない人もいますが、ほとんどのフィジー人は欧米人ともまったく問題なく会話が出来るので、日本人も英語さえできれば、現地語を話せなくとも十分に生活も仕事も出来ます。ただし、同じ民族間では会話はその民族の言語を使うので、英語だけでは人間関係において深入り出来ない部分もあります。そういう意味でフィジー語とフィジーヒンディー語も少しでも知っておくと役に立ちます。

また、フィジー人の英語ですが、アメリカやイギリスのような英語が第一言語以外の国のなかでは、比較的きれいな英語だそうです。また、若干イレギュラーな英語も使われることもありますが(例:You stay where.(お前どこすんでんの?)等)、理解は難しくありません。フィジアン(先住民系フィジー人)の英語は日本人からして聞き取りやすく、またこちらの下手な英語も比較的よく理解してくれているようです。母音の発音が日本語と同じで、話すスピードも比較的ゆっくりだからたと思います。
一方でインディアンの英語はヒンディー訛りがあって聞き取りにくく、また早口なので理解に苦しむことがよくあります。また、こちらの言う事の理解度もいまいちです。とは言え、筆者はそれよりオーストラリア人の話す英語の方がわかりにくいと感じています。慣れの問題でしょうか。

また、フィジーにいる中国人や韓国人も英語も比較的分かりやすいと思います。最近やって来た中国人の中には英語が不出来な人もいますが、タウンで長年商売しているような中国人や韓国人はなかなか英語達者だと思います。

しかし、実際問題、あまり英語が出来なくとも、生活は一応できます。買い物するにせよ、金さえ持っていればこちらは客なので少々言葉が話せなくとも邪険に扱われることはありません。中学生レベルの英語力があれば、フィジーには親切な人も多いことですし、あとは度胸とスマイルでなんとかなることでしょう。


フィジー留学についての雑感

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フリーバードナマカキャンパス

フィジーの公用語が英語である事に注目して、英語を学ぶための学校がフィジーにあります。そして、その語学学校のあるフィジー西部地区(ナンディ・ラウトカ)では、フィジーで英語を学ぶ日本人留学生が大勢滞在しています。なんでも、アメリカやイギリスに語学留学するより費用が1/3程度ですむそうです。確かに、フィジーは英語が公用語で、しかも欧米に比べ物価が安く、しかも治安も比較的良いので、ビジネスとしていい所に目を付けたなと筆者も思います。あまりに日本人留学生が多いので(ナンディとラウトカにフリーバードという大きな語学学校があるため)、ナンディ・ラウトカの街では、筆者も初対面の地元の人に「おまえStudentか?」と聞かれるのがお約束です。あと、若い人が多く、やんちゃな人も少なくないようで、地元の人からすれば人数以上にインパクトが大きいようです。

 さて、果たしてフィジーで英語は上達するのか?それは本人次第だと思います。単に滞在するだけでは、英語力は伸びないでしょう。というのも、フィジーは英語が公用語といっても、街で聞こえてくる会話の半分以上が現地語(フィジー語・ヒンディー語)で、さらに家庭内で話されているのはその家庭の民族の現地語です。そういう意味で、耳で英語を覚える環境としては弱い部分があるので、受け身の姿勢だとなかなか英語の勉強にならないと思います。しかし、こちらから英語で話しかければ、ほぼ英語で返事が帰ってくるので、こちらから地元の人に話しかけられる積極性があれば、上達も速かろうと思われます。また、フィジーは途上国の中では比較的まともな英語が話されていると言われていますが、アメリカやイギリスの発音と比べると、やはり訛りがあります。とはいえ、日常会話に困らないレベルや海外旅行で困ららいぐらいの語学力を目指す人であれば、フィジー英語で十分と思われます。将来アメリカやイギリスで働きたいと言う人はフィジー留学だけでは厳しいかもしれません。もっとも筆者からすればフィジー英語よりオーストラリア英語の方が難解だと思うのですが。

あと、フィジーには蟻、蚊、ゴキブリ、ネズミ等が多いので、これらが苦手な人は避けた方がよいと思います。こんなはずではなかったと言う前に、先進国に行ったほうが無難です。

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