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ジェンダー

フィジアンは父系社会で、男尊女卑の傾向も未だ根強いとされています。普通、女性は村での意思決定の場に公式には参加を許されないのが伝統です。
インディアンも同様に男尊女卑の文化があります。しかし、家庭では、実際は奥さんの権力の方が強い場合があり、さらには専業主夫もいます。一方で、イギリスの植民地であったせいか、レディーファーストの文化があり、バスの中で女性が立っていれば、男は席を譲らなければなりません。このようにフィジーは一概に男尊女卑の社会とは言えません。
一方、会社や官公庁においては、女性の管理職も少なくありません。女性の上級職・管理職の割合は51%で121カ国中4位だそうです(出典UNDP (2009) Human Development Report 2009)。

フィジー独特の言葉

フィジーにはフィジー独特の英語?があります。

☆Set(セット)
Set!=決まり!完了!
Set?=大丈夫?

と言う意味で、英語で言うSetとは意味が異なります。アメリカ人に聞いてもSetという言葉はこのようには使わないとのこと。しかし、Setはフィジアンもインディアンも皆頻繁に使います。なお、派生的なフィジアンスラングでAu Setiko(アウ セッティコ=俺は元気だぜ)というのもあります。ヒンディーだとSet hai!(セット ハエ=最高だぜ)という意味になります。一度騙されて、目上の人にSet hai!と言ったら、変な顔されました。スラングなので気をつけましょう。

☆語尾にeh(エ)とかne(ネorナ)とかつける。
英語で言うisn’t?みたいな意味でしょうか。
nice eh?(いいでしょ?)
Set eh(決まりっしょ)
Very hot eh(超暑いねー)
という具合に付加疑問文的に使用します。なお、フィジアンはehをインディアンはneを使います。また、この類の言い回しはフィジーだけでなくニュージーランド等周辺の国々にもあります。

☆Boss(ボス)
名前が分からない人に呼び掛ける言葉です。もちろんほんとの意味でBossではありません。日本でもおだてる時に「社長さんもう一杯どう?」とか言う時の「社長」というのと同じ感覚でしょうか。主に男性に大して使います。筆者もよく言われます。

☆ファラー(奴、という意味)
正確な綴りが分かりませんが、fellow あるいはfatherが訛った言葉か。
Dangerous ファラー eh(危険な奴だなー)
This ファラー is from Japan(こいつ日本から来たんだぜ)
This ファラーズ name is Yutaro Fukutaki(こいつの名前は福瀧裕太郎っていうんだぜ)

☆チロもしくはチロチロ
人の側を横切る時に使う言葉。日本でも「前失礼いたします」とか言いますが、そんな感じ。
昔、白人の大柄の宣教師が、フィジーの建物の中を移動するとき敷居に頭をぶつけるということが頻発したらしい。なので、「Too low(低すぎる)」と言って注意喚起したそうな。そのトゥーロウが訛ってチロになったそうな。有名な話で、フィジー人なら誰でも知っていると思われます。

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