「トラブル」の記事一覧

日本において、蟻は食べ残しに群がる害虫と言う側面もある一方で、身体のサイズに比べ、大きな食べ物をよたよた運ぶ様がどことなく愛嬌を感じさせ、童謡にも歌われるぐらいの親しみもありますが、フィジーの蟻は一味違います。こいつらは本当に凶悪で、正真正銘の害虫です。
フィジーの蟻にも種類はありますが、家の中にいるのは小さい、赤黒い蟻です。日本では、蟻は甘いものに寄りつく、というイメージがありますが、こいつらは肉食です。砂糖にはほとんど寄りつかず、食べた後の骨付きチキン等に、恐ろしいほど寄ってきます。かなり強い顎を持っているので、時としてインスタントラーメンの袋を噛み切って侵入して中を荒らすこともあります。料理の中にも容赦なく蟻が混じっていますが、そのうち気にならなくなるので蟻ごと食べています。
さらに、こいつらは人間にも噛みつくのでかなり迷惑です。家中にいて、しかもちょっとした隙間に巣を作ります。パソコンの中にも容赦なく侵入してきます。繁殖力が強く、家の内外に天文学的な数がいることから、撲滅はほぼ不可能なので、なんとか共存するしかありません。しかし、殺虫剤を振りまくと、しばらくその場所には近づかないようです。

群がる蟻.JPG肉の入っていた容器に群がる蟻。赤いのがそれ。

蟻の巣.JPG機械の隙間に巣を作る。時として電子機器が不調になる原因となる。


フィジーは熱帯で雨も多いことから蚊が非常に多く発生します。見た目は日本にいる蚊と同じです。幸いフィジーにはマラリアはありませんが、デング熱は発生しています。
行政もデング熱の流行を警戒して、蚊の発生具合を調査するなど防蚊対策を実施しています。また、スーパーや薬局には蚊取り線香や虫よけスプレーも売っています。蚊帳はあまり使っていないようです。
なお、蚊はフィジー人より日本人が好きなようです。同僚と一緒にいても筆者だけ刺されます。
デング熱ポスター

デング熱予防を呼びかけるポスター

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