ナンディ

フィジーの空の玄関・ナンディ。昔は小さな漁村だったと言うこの街は、国際空港が完成してから、観光と商業の街として栄え、現在は有数の人口規模と繁栄を誇るフィジー第3の街として知られています。ナンディは地元住民の生活の街でもありますが、フィジーを訪れる多くの観光客と、それを相手に商売する土産物屋やレストランがタウンの風景に混在しており、これはフィジーのどの街にもない独特の光景です。また、訪れる人も多いため市内には安宿から高級ホテルまでの多くの宿泊施設がそろっており、さらには、ナンディから数キロはなれた所にはデナラウという高級リゾート地が存在しています。フィジーを訪れる観光客は概ねナンディかその沖合にある島々で旅行は完結してしまいます。
しかし、いくら観光の街とはいえ、タウンには観光客より地元のフィジー人の方がずっと多く、マーケットも地元の人で賑わっています。メイン通りから一本裏道に出ると、そこには住宅地が広がっており、この街はまた、生活のための街でもあると気付きます。

ナンディの市街地は分散しており、大まかに言って、「タウン」、「マーティンタール」、「ナマカ」に分けられます。
「タウン」はバスターミナルやマーケットのある、街の中心エリアです。観光客向けのお土産屋さんやレストランも多く、地元の人と観光客、両方で賑わっています。
「マーティンタール」はタウンからバスで十数分行った所にあります。マクドナルドや大黒という日本食レストランもあります。店があるのは道路沿いだけで、その裏は住宅地です。また海側にはビーチがあって、安宿が数件あります。

「ナマカ」はマーティンタールからさらに10分ぐらい行った所にあります。見た目小奇麗なレストランもありますが、マーケットもMHスーパーもあり、後背人口も多そうです。ここでは大規模な日本人向け語学学校があり、腕白な日本人の若者が群れをなして闊歩している光景がよく見られます。なお、ナマカの少し先はナンディ空港です。
☆ナンディの光景

ナンディタウン

ナンディタウンのメインストリート

マーティンタール2

マーティンタール

ナマカ

ナマカ

☆ナンディの動画



ロボ料理

 ロボ料理は地中に掘った穴の中に焼けた石を置き、バナナの葉を敷き詰めた上に、葉やアルミホイルに包んださまざまな食材を置いて、その上に土をかぶせて数時間蒸し焼きにする料理で、フィジーのみならず他の大洋州の国々でも見られる伝統的な料理です。なお「ロボ」とは地面に掘った穴のことを言います。
使われる食材は、ダロやキャッサバ等のイモ類、チキン、豚肉、魚、パルサミなどなどです。味は作る人にもよると思いますが、筆者の食べたロボ料理はニンニクやココナッツミルクでとてもうまく味付けがされており、非常に美味でした。また、焼きキャッサバ・焼きダロも香ばしく、普段の茹でたものより味は格段に上がります。フィジアンだけでなくインディアンも日本人も大好きなロボ料理ですが、料理は穴を掘ったり石を焼いたりと大がかりになるため、お祝い事などの特別な時にしか作られません。
もし、ロボ料理が食べたいならば、
1.知り合いのフィジアンに頼んでみる。
2.高級リゾートのレストランに行く。街の普通のレストランではロボ料理はない。
3.ブラフェスティバル等の出店でロボ料理が販売されていることがある。
等の選択肢があります。普段気軽に食べられる料理ではありませんが、苦労してでも食べる価値のある料理だと思います。

ロボの石

まずは穴を掘って石を焼く

ロボの食材

食材をバナナの葉に乗せて包む

ロボ土をかぶせる

土を被せて数時間蒸し焼きにする

ロボ料理

ロボ料理完成。非常に美味。

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