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ラウトカ漁港.jpgフィジーは日本と同じく海に囲まれた島国なのでいつでも新鮮な魚が食べられる、とお思いの方も多いでしょうか、それは違います。日本であれば、魚を取った後、氷水に漬けて港まで持ち帰るなどして鮮度を保持しますが、フィジーでは基本的に獲った後は何もせずそのまま持ち帰ります。フィジーは年中気温が高いため、傷むのも早く、マーケットに並ぶころにはかなり鮮度が落ちている、ということです。
そもそも、フィジーでは日本のように魚を刺身で食べる習慣がなく、大抵フライにするかカレーにするかなど、加熱調理するので、あまり鮮度に気を使う必要はありません。フィジーの漁業方式が遅れているとかいう事ではなく、食文化の違いなので仕方がありません。
魚は通常マーケットや街の冷凍魚屋か、あるは幹線道路の道端で売っています。
しかし、もしも刺身で食べたいというなら、漁港に行って陸揚げされた直後の魚を買うのがよいでしょう。特に朝方だと、気温の低い晩に獲れた魚が朝にそのまま陸揚げされ(前日の昼間の魚も混じりますが)、鮮度の低下も最低限なので、お勧めです。しかし、如何な朝方でも、獲れてすぐの魚も、時間が経った魚も一緒に売られるので、魚を見る目は必要です。簡単なチェックポイントを書いておきます。
ただし、漁港ではなくマーケット等で魚を買う時はまた違ってきます。基本的に魚を売る時には、法律で、エラとはらわたを取り除かなければならないので、漁港以外で売っている魚の鮮度をみるのはやや難しくなります。
ところで、魚は一年中獲れ、特に旬の時期はありません。しかし、気温の低い冬(8月前後)は鮮度が落ちにくく、お勧めです。値段は漁港で買う場合、小型~中型の魚9匹程度で15ドル(750円程度)です。
魚の見方

魚の見方

熱帯魚

購入した熱帯の魚

刺身.JPGさばいて刺身に。フィジーでは最高の贅沢ですね

インスタントラーメン

フィジー人もよくインスタントラーメンを食べます。調理が簡単でしかも安いので、特にめんどくさがりのフィジアンの食事においては重要な位置を占めています。
フィジーのインスタントラーメン業界はチャオ(Chow)とマギー(Maggi)の2大ブランドがあり、近年にインドミー(indomie)というブランドが参入して、スーパーで見かけるのは概ねこの3種です。値段はどれも50セント弱(25円程度)と、日本に比べてかなり安い価格設定となっています。

Chow.jpgチャオはフィジーの製粉メーカーのfmfと言う会社が製造していて、チキン味、トマト味、マサラ味の3種のラーメンがあります。

 

maggi.jpgマギーはネッスルのインスタントラーメンブランドで、1980年代にネッスルとローカル企業との合同会社で製造しています。チキン、トマト、カレー、その他多数の味があります。

 

indomie.jpgインドミーはindofoodというインドネシアの企業が製造してフィジーを含む世界中に輸出しています。チキン、スペシャルチキン、ミーゴレン、トマト、その他多数の味があります。

 

さて、この3つの中でどれが一番おいしいのでしょうか?筆者とその友人がこの3つのメーカーのチキン味ラーメンを同時に作って食べてみました。

三種.jpg結果は…、断トツでインドミーです。正直チャオとマギーは美味しくない。しいて言えばチャオの方がまだましか。特にマギーは麺が不味い。ネッスルの技術力でなんとかしてほしいところですが、これがフィジー人の舌にあうのかもしれません。

インドミーはスープの素が3種類あるのに対し、チャオとマギーはひと種類だけ。マギーに関しては中に蟻がは入っているし(注:フィジーの蟻は顎が強いので袋を突き破って侵入します)、袋開けた瞬間勝負ありです。値段が同じでこの味の違いなので、今後市場を席巻しそうですが、フィジー人は幼いころからチャオとマギーの味に親しんでいるので、すぐにシェアを奪われることもないのかもしれません。
しかし、なかなか美味しいインドミーですが、残念ながらやや麺に臭みがあるので、そこは日本のインスタントラーメンに一歩劣るというのが筆者の見解です。

superme.jpgしかし、しかしです。2010年、インドミーを上回るインスタントラーメンがフィジーにやってきました。それは、スーパーミー(Surper Me)です。これはインドミーと同じ会社が作っているそうですが、これは本当においしいです。日本の物と同等以上の実力です。値段も50セント弱です。もしこれが日本で25円で売っていたら、大売れするはずです。まだ、一部の店でしか見かけませんが、見つけたらまとめ買いです。

popmee.jpgその他のラーメンですが、ポップミーというカップめんが1ドルちょっとで売られていて、これもインドミーと同じ会社なのですが、これまた美味い。日清のカップヌードルと遜色がありません。

 

また、スバの中国人の店で韓国ラーメンが売っているのですが、これも美味しいですね。ただし値段が2ドル以上(チャオ等の5倍)するので考えものです。また、韓国ラーメンより少し安いぐらいの値段で中国のインスタントラーメンも置いていますが、独特の味で正直美味しいとは思いません。

ところで、フィジーのインスタントラーメンを作る時の注意点ですが、スープの素が日本の物より少ないのか、日本で作るのと同じぐらいの水の量だとかなり薄くなるので、いつもの2/3ぐらいにしておきましょう。また、麺が茹であがる時間が日本製の物の2倍ほどかかるので注意しましょう。

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