インスタントラーメン
フィジー人もよくインスタントラーメンを食べます。調理が簡単でしかも安いので、特にめんどくさがりのフィジアンの食事においては重要な位置を占めています。
フィジーのインスタントラーメン業界はチャオ(Chow)とマギー(Maggi)の2大ブランドがあり、近年にインドミー(indomie)というブランドが参入して、スーパーで見かけるのは概ねこの3種です。値段はどれも50セント弱(25円程度)と、日本に比べてかなり安い価格設定となっています。
チャオはフィジーの製粉メーカーのfmfと言う会社が製造していて、チキン味、トマト味、マサラ味の3種のラーメンがあります。
マギーはネッスルのインスタントラーメンブランドで、1980年代にネッスルとローカル企業との合同会社で製造しています。チキン、トマト、カレー、その他多数の味があります。
インドミーはindofoodというインドネシアの企業が製造してフィジーを含む世界中に輸出しています。チキン、スペシャルチキン、ミーゴレン、トマト、その他多数の味があります。
さて、この3つの中でどれが一番おいしいのでしょうか?筆者とその友人がこの3つのメーカーのチキン味ラーメンを同時に作って食べてみました。
結果は…、断トツでインドミーです。正直チャオとマギーは美味しくない。しいて言えばチャオの方がまだましか。特にマギーは麺が不味い。ネッスルの技術力でなんとかしてほしいところですが、これがフィジー人の舌にあうのかもしれません。
インドミーはスープの素が3種類あるのに対し、チャオとマギーはひと種類だけ。マギーに関しては中に蟻がは入っているし(注:フィジーの蟻は顎が強いので袋を突き破って侵入します)、袋開けた瞬間勝負ありです。値段が同じでこの味の違いなので、今後市場を席巻しそうですが、フィジー人は幼いころからチャオとマギーの味に親しんでいるので、すぐにシェアを奪われることもないのかもしれません。
しかし、なかなか美味しいインドミーですが、残念ながらやや麺に臭みがあるので、そこは日本のインスタントラーメンに一歩劣るというのが筆者の見解です。
しかし、しかしです。2010年、インドミーを上回るインスタントラーメンがフィジーにやってきました。それは、スーパーミー(Surper Me)です。これはインドミーと同じ会社が作っているそうですが、これは本当においしいです。日本の物と同等以上の実力です。値段も50セント弱です。もしこれが日本で25円で売っていたら、大売れするはずです。まだ、一部の店でしか見かけませんが、見つけたらまとめ買いです。
その他のラーメンですが、ポップミーというカップめんが1ドルちょっとで売られていて、これもインドミーと同じ会社なのですが、これまた美味い。日清のカップヌードルと遜色がありません。
また、スバの中国人の店で韓国ラーメンが売っているのですが、これも美味しいですね。ただし値段が2ドル以上(チャオ等の5倍)するので考えものです。また、韓国ラーメンより少し安いぐらいの値段で中国のインスタントラーメンも置いていますが、独特の味で正直美味しいとは思いません。
ところで、フィジーのインスタントラーメンを作る時の注意点ですが、スープの素が日本の物より少ないのか、日本で作るのと同じぐらいの水の量だとかなり薄くなるので、いつもの2/3ぐらいにしておきましょう。また、麺が茹であがる時間が日本製の物の2倍ほどかかるので注意しましょう。