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通貨レート及び両替

フィジーの通貨は「フィジードル(FJD)」です。
一部の高級リゾートを除いて、支払いの際はすべてフィジードルで払う必要があります。日本円やUSドルはそのままでは使えません。
しかし、フィジーの街では外国の通貨と両替する店がいくつもあり(少なくともスバ、ナンディ、ラウトカでは)、日本円もフィジードルにすぐ両替できます。
以下のチャートはフィジードルと日本円のレートの推移です。
2008年には1FJD=70円程度であったレートが、2010年には1FJD=45円程度となっておりフィジードル安(つまり円高)が進んでいます。つまり、日本人からするとフィジーで買い物や旅行がかなり割安でできる状況になっています。
円高になった理由ですが、2009年4月に政府が国内の輸出業者と観光業振興のため強制的にフィジー・ドルを20%切り下げたことがあります。また、2007年あたりからフィジードルだけでなく全通貨(USドル等)に対して円が強くなった(円独歩高)になったためです。
フィジーに関してだけでなく、途上国の為替レートは変動が激しいので、両替の際は最新のレートを確認してください。

フィジー為替レート

フィジードル為替レートの推移

また、日本円からフィジードルへの両替は成田空港でやるよりフィジーでやった方が断然レートが有利です。筆者は早まって成田の両替場でやってしまったため、フィジー到着後かなり悔しい思いをしました。
また、ナンディ空港では両替場が何箇所かあり、24時間両替が可能ですが、手数料が必要な店舗もあるので確認した方がよいでしょう。さらに、空港よりタウンの両替場の方がレートが有利なため、空港での両替は最小限にしておいたほうがよいかもしれません。

注)このレートはフィジードルから日本円に換える時のレートで、日本円からフィジードルに変える場合はこれより6円ほど割高になります。なので2010年現在、実際に日本円をフィジードルに両替すると1FJD=50円程度のレートになります。また、トラベラーズチェックの交換レートはかなり有利です。

さらに言うと、円からフィジードルに換えて、フィジードルを円に換えるとかなり目減りしてしまうので、なるべくフィジードルを使い残さないように両替する際に考慮するのが賢明と言えます。

両替店

都市部では両替できる場所に事欠かない。

レート表写真

ある日のレート表。レートは毎日変更されて、店の前に掲示される。

経済

フィジーの経済成長率は、1975 年までは平均7%を示していましたが、70 年代後半は平均3%にまで低下しました。80 年代はサイクロンや旱魃による被害に加え、クーデターによるインド系資本や労働力の海外流出により不安定な状況が続きました。政府の優遇税制措置により、衣料を中心とする製造業が伸長したため、80 年代末には景気が大きく回復したものの、90 年代以降はクーデターや世界的な景気後退の影響により一進一退の状況にあります。
とはいえ、フィジーのGDPは36億USドルと、サモア(11億USドル)、トンガ(3億USドル)、バヌアツ(10億USドル)等に比べて群を抜いて大きく、この地域ではもっとも経済的に発展している国と言えます。
※世界銀行2008年データ

[世] [画像] - フィジーの実質経済成長率の推移(1980~2010年)

 注:2007年以降は予想値

 

フィジーの主要産業は、製糖業、観光業であり、その他に鉱業、林業、水産業、軽工業(衣料、履物、食用油)等があります。
砂糖産業については、長年にわたりフィジー経済を支えてきましたが、機械の老朽化、農地リースの延長問題、EUとの特恵的輸入協定の問題等、危機に直面しており、作付面積及び収穫量は減少傾向にあります。
それに代わって、観光業がフィジー経済に占める割合が高くなっています。その開発が進められた 1960 年代から順調に発展し、1980 年代には砂糖産業を凌ぐレベルに達したといわれています。フィジーはこの地域で最も観光業の発達した国ではありますが、度重なるクーデターや世界的不況の影響により近年は伸び悩んでいます。

 

 

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