バス

localbus

窓なしバス。意外に快適。

マイカーを持っている人も少なく、人を運ぶ鉄道が無いフィジーでは、バスは市民の交通手段として重要な位置を占めています。
○市内バス
市内バスは車体が古く、窓とドアがないバスも走っています。そのせいで、走行中はとても風通しがよくエアコンはなくとも涼しく快適です。雨が降った場合は窓の上にシートが設置されているのでそれを下ろして雨を防ぎます。
バスはバス停で待っていると止まってくれます。バス停ではない所でも合図すれば止まってくれます。
降りるときは座席の上のひもを引くと、音がなって、その場所、あるいは次のバス停で止まってくれます。料金は前払い制で市内なら大抵70セントです。子供は半額です。また、市内バスの時刻表や路線図は見たことがありません。人に聞くか自分で確認しましょう。
なお、レディーファーストの国なので、満員になった場合、男性は女性に席を譲らなければいけません。

○中距離バス
スバ~ナウソリ、ナンディ~ラウトカ等の近隣都市間にもバスは頻繁に運行しています。乗り方は市内バスと同様です。

○長距離バス
スバ~~ラウトカ間など、都市間の移動では最もポピュラーな移動手段となっています。
スバ~ラウトカ間はクイーンズロード(近道)とキングスロード(遠回り)の二通りのルートがあります。また、バスもいくつか種類があって、Pacific Transpert という会社のバスと、サンビームというバスと、その他スバ~ナンディ間ではツアーリストバスもあります。
スバ~ラウトカ間はクイーンズロード時経由で、18ドル程度、4時間半程度の行程です。スバ~ナンディだと15ドル程度、3時間半程度です。
Pacific Transpertのバスは従来、遅くてボロくて乗り心地が悪かったのですが、2011年、エアコンとテレビモニターのついた、新型バスが導入され、ずいぶんと快適になりました。サンビームのバスも、一部の車両はエアコンとテレビが設置されています。値段はPacificもサンビームも同じぐらいです。
料金は先払い制ですが、途中駅で乗車した場合、車内で着席してから支払う事もあります。
途中、車内でチケットの確認が何度もあるので無くさないこと。
注意:スバ~ラウトカ(ナンディ)間ではシンガトカで10分ほど途中休憩がありますが、このとき座席に荷物を置いてトイレに行かないこと。盗られた人がいます。

満員バス.JPGバスの中のよくある一コマ。フィジー人は大柄な人が多く、バスのシートに収まりきれずに、はみ出してしまう場合も多い。この時も巨大なおじさんとおばさんによって車内の通路が閉鎖状態に。


ワークスタイル

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フィジーにおいてティータイムは仕事より重要?

フィジーのビジネスアワーは概ね朝8時から夕方5時ぐらいまでです。早退する人はいても残業する人はほとんどいません。土日は官庁や銀行は休み、商店は土曜もやっている店がほとんどですが、日曜日は観光地のお土産屋さんや大手スーパー(午前中だけ)以外は閉店しており、街はゴーストタウンのごとく静まり返ります。

労働状況は各職場様々でしょうが、フィジーのワークスタイルの例として筆者の職場の状況を紹介します。

8時出勤。フィジーでは珍しく?職員のほとんどが始業前に来ますが、フィジアンの秘書だけはよく遅れてきます(こちらが普通?)。

9時過ぎにティータイム。お茶くみのおばちゃんが甘いミルクティーを運んで来てくれます。職場にインディアンスナック等を売りに来るおばちゃんがいつもやってくるので、誰かが買ってみんなで食べるときもあります。

1時から2時までランチタイム。家に帰って食べる人、お弁当持ってくる人、カレーロティーを買う人等様々ですが、何も食べずに寝てる人もいます。

2時から4時半まで再び仕事。2時過ぎにもお茶が出てくる。午後は2時間半しかないのであっというまに仕事終了。残業する人はいません。なお、帰ってからタクシー運転手等の副業をやっている人もいます。

年次休暇はしっかりとるようです。日本みたいに変な遠慮はありません。他の人に仕事が回ろうと自分の都合優先です。また、年間で何日かシックリーフ(病欠)が認められていて、医者の診断書があれば、給料を引かれずに休めます。

しかしながら、いかなる理由でも休みたい時は朝職場に「今日はシックだ」と電話すれば特に問題なく休めます。本当に病気かどうか追求しないのがフィジーの流儀のようです。日本でいう夏休みのようなものはありませんが、年休が溜まっているのか、数か月連続で休暇を取る人もいます。短期でも長期でも、日本に比べはるかに休暇は取りやすい状況です。誰かがいなくとも、不思議と大きな問題も起こらず業務はまわっています(問題があっても問題視しないのがフィジー流?)。

もちろん人によりけりでしょうが、フィジーで仕事そのものが生きがいと言う人は相当少ないと思われます。フィジーでもよく働く人はいますが、筆者の知る限りそれは家族のためであったり、お金を稼ぐために頑張っているケースがほとんどです。逆に、頑張っても頑張らなくとも給料が同じであれば、頑張らない人の方が圧倒的多数です。

仕事の進め方ですが、日本とは大きく違います。期日を決めて、それまでに仕事が完了するよう計画的に仕事を進めるということがありません。基本的に期限が近づくまで何もやろうとしません。過ぎてもやらない時すらあります。しかし、本当にその日を過ぎたらまずい、という日が近づくと突然猛烈な勢いでやり始めて、結局間に合ってしまう、という仕事の仕方です。こちらとしては忘れたころに彼らがやりだすので、ついて行けない時もあります。最後の最後になってドタバタやるのなら、普段から計画的に少しずつやっとけばいいのに、と始めは思いましたが、結果的に仕事が終わるならそれでよし、それがフィジーのスタイルなのだと最近は納得しています。

フィジーでは同じ組織の中でもホワイトカラー(事務職)とブルーカラー(肉体労働職)に比較的はっきり分かれています。ホワイトカラーの人は基本的に現場作業はやらず、指示を出すだけです(しかもかなり偉そうに)。そして給料はホワイトカラーの方が良いです。現場のおじさんたちは時給2ドル(100円程度)ぐらいで働いています。月給400ドルぐらいでしょうか。筆者の同僚はその2,3倍はもらっているようです。
なお、フィジー人の働き方についてはさらにこちらで詳しく解説しています。
日本人も学ぶべし?フィジー人の働き方

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