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住宅(村落部)

村落部(フィジアンビレッジ)の住宅は都市部に比べ簡素です。伝統的、というより、はっきり言ってしまうと、古くてボロい家が多いです。まあ、フィジーには地震がほとんどないですし、隙間があっても熱帯なので寒くないので、雨さえ防げればよい、ということでしょうか。
家の作りは木造、コンクリート、あるはトタンで出来ています。洪水に備えるため高床式の家も少なくありません。敷地には柵もなく、窓にはバーグラーバーもなく、昼間はドアを開けっ放しで、誰かれ構わず入ってきます。フィジアンビレッジでは村人は皆家族みたいなものなので、防犯対策は必要ないのでしょう。ここは都市部の住宅と最も異なるところだと思われます。
各家庭の経済状況や電気のあるなしによりますが、室内にはソファーや、テレビ、DVD機器があって、ボロい外観からすると意外に中は近代的だったりもします。また、十字架やキリスト教関係の絵画などが見られるところも印象的です。
村の家々

フィジアンビレッジの住宅

高床式の家

高床式になっている家も多い

村の家の中

とある家の内部

英語

フィジー人の多くは英語を流暢に話します。イギリスの植民地であった歴史や、フィジーにはフィジアンとインディアンというそれぞれ固有の言語をもった2大民族がいるので、互いの共通語が必要であったためと思われます。公用語なのでオフィシャルの場ではすべて英語が使われます(フィジアンビレッジ除く)。また、学校の授業も英語で実施する事が法律で定められています。

小さい子供や田舎のお年寄りだと、英語を話せない人もいますが、ほとんどのフィジー人は欧米人ともまったく問題なく会話が出来るので、日本人も英語さえできれば、現地語を話せなくとも十分に生活も仕事も出来ます。ただし、同じ民族間では会話はその民族の言語を使うので、英語だけでは人間関係において深入り出来ない部分もあります。そういう意味でフィジー語とフィジーヒンディー語も少しでも知っておくと役に立ちます。

また、フィジー人の英語ですが、アメリカやイギリスのような英語が第一言語以外の国のなかでは、比較的きれいな英語だそうです。また、若干イレギュラーな英語も使われることもありますが(例:You stay where.(お前どこすんでんの?)等)、理解は難しくありません。フィジアン(先住民系フィジー人)の英語は日本人からして聞き取りやすく、またこちらの下手な英語も比較的よく理解してくれているようです。母音の発音が日本語と同じで、話すスピードも比較的ゆっくりだからたと思います。
一方でインディアンの英語はヒンディー訛りがあって聞き取りにくく、また早口なので理解に苦しむことがよくあります。また、こちらの言う事の理解度もいまいちです。とは言え、筆者はそれよりオーストラリア人の話す英語の方がわかりにくいと感じています。慣れの問題でしょうか。

また、フィジーにいる中国人や韓国人も英語も比較的分かりやすいと思います。最近やって来た中国人の中には英語が不出来な人もいますが、タウンで長年商売しているような中国人や韓国人はなかなか英語達者だと思います。

しかし、実際問題、あまり英語が出来なくとも、生活は一応できます。買い物するにせよ、金さえ持っていればこちらは客なので少々言葉が話せなくとも邪険に扱われることはありません。中学生レベルの英語力があれば、フィジーには親切な人も多いことですし、あとは度胸とスマイルでなんとかなることでしょう。


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