ディワリ
電飾で飾られた家
ディワリとはヒンドゥー歴のお正月に当たるお祝いの日です。しかしながら、日本の正月のような厳かさは感じられず、別名「光の祭典」と言われるように、電飾で家を飾り、花火で遊ぶという派手で煌びやかなお祭りです。
ヒンドゥーのお祭りですが、ヒンドゥー以外の人もヒンドゥーの友人の家に誘われて一緒に騒ぎます。その日の挨拶はみな「ハッピーディワリ」です。
ディワリは通常10月末から11月初めにあり、その日は祝日となります。しかし、街はその数日前からお祭りムードになり、各家庭では競うように家屋を電飾で飾ります。また、お店ではディワリセールが行われ、街の人通りがグッと増えます。当日の夜は花火が街のあちらこちらで打ち上げられ、途切れることがありません。フィジーのヒンドゥー教徒は3割程度ですが、ディワリはフィジー全体の空気を一変させるフィジー最大のお祭りであると言えます。
夕方になると家の門や出入り口に素焼きの小皿に油を満たしてこれに明かりが点されます。これは、幸運を運んでくれる神様が迷わないように夜を明るく照らすという意図だそうです。
なお、ヒンドゥーの人はディワリの数日前からベジタリアンになり、当日も肉は出ません。しかし、腕によりをかけたベジタブルカレーとインディアンスナックをみんなでいただきます。酒もご法度ですが、カバ(グロッグ)はやります。また、ディワリ前には日本の大みそかと同じで、家を大掃除してディワリを迎えます。フィジー全体のお祭りであっても、やはりヒンドゥーの人々にとってディワリは神聖な日です。