「トラブル」の記事一覧(3 / 3ページ)

地震・津波

フィジーでは小さな地震は時折観測されているものの、被害が発生するほどの大きな地震はほとんど発生していません。

津波に関してはバヌアツ、トンガ等では、時折大きな地震が発生するため、津波警報が出されることがあります。ただし1953 年にスバ沖25kmで発生した地震での津波(スバ他で5 名が死亡)以外、大きな発生事例や被害は報告されていません。

2009年9月29日、サモア沖で大地震が発生し、津波で百数十人の命と数万戸の家屋が失われました。近隣にあるフィジーにおいては被害はありませんでしたが、被害の様子は連日新聞等で報道され、フィジー人に地震と津波に対する恐ろしさを強く印象付けたようでした。
そして、それから10日も経たぬ10月8日、今度はバヌアツ沖で大地震が発生し、フィジー全土に津波警報が発令されました。ついこの間のサモアでの惨状が思い出されたのか、この時は街中の人が一斉に高台に逃げて、道路は大渋滞、街は一時ゴーストタウンのようになりました。

結局この時は津波被害はありませんでしたが、フィジー周辺の海域では地震が多いので注意は必要です。
高台に避難する人 - コピー

高台に避難する人々

治安

フィジーの治安に関してですが、フィジーに対する渡航情報(外務省海外安全HPhttp://www.pubanzen.mofa.go.jp/info/info4.asp?id=076#header)では

●全土:「十分注意してください。」となっています。

この危険情報のの目安(カテゴリー)は5つあって、

・「退避を勧告します。渡航は延期してください。」
・「渡航の延期をお勧めします。」(内戦のある国、国境紛争のある地域等)
・「渡航の是非を検討してください。」
・「十分注意してください。」
・ 危険情報なし

フィジーは下から2番目のカテゴリー「十分注意してください。」に分類されています。「渡航の是非を検討してください。」以上に分類されている国・地域は内戦のある国、国境紛争のある地域、テロが頻発している地域などです。危険情報なしの国は、先進国か、人口が極めて少ない途上国がほとんどです。
なので、フィジーが「十分注意してください。」となっているのは、普通の途上国に対するお約束の注意書きです。確かに現地では十分な注意は必要かもしれませんが、それ以上に恐れる必要はなく、フィジーに渡航するのを取りやめるほど危険な国ではないと解釈できます。

また、フィジーでは殺人等の凶悪犯罪はそれほど多くありません。
参考として各国の殺人発生率の統計を調べると、

殺人発生率(10万人あたりの発生件数(2004年)
1 South Africa 69.00

85 Thailand 9.00

107 United States 5.90

111 India 5.50

138 Finland 2.80
139 Fiji 2.80

167 Australia 1.50
168 New Zealand 1.50

198 Japan 0.50(最下位)

出典:国連統計(Globalnote http://www.globalnote.jp/)

となり、フィジーは近辺の先進国であるオーストラリア、ニュージーランドには若干劣りますが、アメリカより安全で、フィンランドと同程度となっています。日本は最下位です。
殺人だけが犯罪ではないのですが、この統計から、フィジーは日本以外の先進国並みに安全と言えなくもありません。また、この国は日本と同様、銃の規制が厳しいので銃犯罪がほとんどありません。

筆者はかつて、バックパッパーとしてアジア諸国を旅行したことがあるのですが、インドやタイでは、騙して金を巻き上げようとする輩がわんさか寄って来たものですが(実際何度かやられた)、筆者の実感ではそれに比べるとずいぶんとフィジーはマシです。比較的安全なフィジーにおいてすら犯罪被害に遭うなら、他の途上国に行ったら身ぐるみはがれること間違いなしです。

筆者はフィジーで犯罪被害に遭ったことはありませんが、一度人混みの中にいた時リュックを開けられそうになりました。警戒していたのですぐに気付いて後ろを振り返ると、わざとらしく携帯をいじくるフィジアンが…。
また、街を歩いていると、フィジアンのおじさんに話しかけられて、少し雑談をした後、名前を聞かれたら、袋から民芸品みたいな木の棒を取り出して、ナイフで私の名前を彫ってしまいました。それを「買え」と。もちろん断りましたが、ひつこく迫ってきたりはしませんでした。
マリファナの売人にも時々声をかけられます。日本に比べてかなり安く手に入るようで、実はフィジーで結構蔓延しているようです。もちろん違法なので筆者も完全に無視しています。

昼間であれば、いかなる場所でもスリや置き引き等には注意する必要があるものの、それ以上の危険は少ないと思われます。
夜間においては、首都スバの繁華街では深夜まで街灯がともっており、人の通行も多いので、それほど危険は感じません。また、田舎に行くほど治安は良い傾向にあるようです。
しかしながら、ナンディとラウトカの夜間は要注意です。人通りも少なくなり、昼間と雰囲気がガラッと変わります。
また、狙われているのか、多くの日本人がひったくり等の犯罪に遭っています。筆者も一度ひったくりに遭った直後の、気の毒な日本人女性を見たことがあります。カバンを取られまいとしたため、引きずり倒されて傷だらけになっていました。日が暮れる少し前の薄暗い時間帯だったのですが、女性の一人歩きは特に危険です。
また、空き巣被害にあった話しもちょくちょく聞きますが、鍵をかけ忘れていたとか基本的なことが出来てなかったケース場合がほとんどのようです。

結論ですが、フィジーが危険か安全かの話ではなく、海外に旅行/生活する際に気をつけなければいけない基本中の基本のルール、
・初対面の人、特に街で話しかけてくる人をすぐに信用しない。
・貴重品や多額のお金をなるべく携行しない。
・人混みではカバンに注意する。荷物を置いたまま席を離れない。
・夜間は事情が分からないうちは出歩かない。移動はタクシー等を利用する。
・薬物には手を出さない。
・出かける際には鍵をかける。

を守っていれば、犯罪被害のほとんどを避けることが出来るはずです。


サブコンテンツ

このページの先頭へ